理事長就任にあたって
この度、平成29度通常総会において前影山理事長より引き継ぎ第3代理事長に就任させていただきました石塚でございます。
就任にあたって一言ご挨拶申し上げます。
これまでの組合を育てていただきました前影山理事長をはじめ関係各位に敬意を表すと共に、組合員としてご尽力いただいた皆様に改めて感謝申し上げます。
さて当組合は、平成4年に設立され四半世紀が過ぎようとしています。この間初代理事長であり中嶋名誉理事長の功績と組合員のご理解ご協力により、千葉県の管理する約3,200kmに及び道路台帳を数値化するための事業を主たる目的とした共同受注型の組合としてスタートし、GPSやGISなど最新技術を駆使し平成12年度まで行われました。
その後、平成16年度からは都市部の地籍調査の遅れを解消するために当時の小泉総理の肝いりの事業として都市再生基本調査業務を組合が受注し、組合員の総力を挙げて完成させました。
そのほかにも毎年の道路台帳補正業務や河川台帳整備事業、5年ごとの交通量調査や、狭隘道路台帳などの業務を行ってきました。
受注の多いときは、5億円を超える年もありピーク時には組合員数93社を擁する組合までに拡大しました。
しかし、この20年間公共事業の減少により、売り上げ及び組合員数も減少の一途をたどり、対象業務売上額2億円、組合数39社とほぼ50%を下回っております。
測量業界の状況は、事業量の減少と人材不足と若手技術者の減少が顕著となっており経営的にもよくない状況が続いています。
このような状況下で、組合運営も岐路に立たされているように思えます。
私の基本的な考えは、県民のための組合員のためになる事業をやることです。
県民の視点に立って必要な事業を、全県下にネットワークをもつ組合だからこそできる仕事をみんなでやる。
そのためには、組合員数を増やすと共に、大規模かつ安定的な事業や、県内の組合員でしかできないような事業を掘り起こすことが必要になります。大手とは違う地域の組合だからこそやれる仕事、総合評価入札になった時にも地域企業の優位性のほか、官公需適格組合の特権として組合員の総合売上高や総従業員数を評価するような事業です。組合の皆様には、是非そのような事業を提案してください。県内全域にわたる県民の安全・安心や利益につながるような事業です。
また地籍調査も、技術者不足もあり、地域によっては市町村の需要に地元の測量会社では対応できない状況にあります。このような市町村での地籍調査に対応するべく組合の受注体制や実施体制の構築も必要になっております。このように視点を変えれば、まだまだ組合の魅力は沢山あります。
我が組合としての使命は、県民のため組合員のためになることです。組合員のためになることは、組合員の従業員や家族の幸せの為になることです。このことを意識した行動が必要になっています。その結果、測量の重要性や技術者の地位向上を図り、事業の拡大や効率化により経営の安定と社員満足が得られるものと信じます。
この業界を素晴らしいものにするのは組合がその源になると確信しています。
微力な私ではありますが、組合役員をはじめ組合員の皆さまの力を借りて、鋭意実行する所存です。
結びに関係各位からのご指導ご鞭撻をはじめ組合員のご理解ご協力をお願い申し上げます。
平成29年9月
千葉県測量設計補償協同組合
理事長 石 塚 修